C O L U M N

自分としても、非常に悩ましく不安視しているトピックです。備忘録のためにも記しておきたいと感じます。
新型コロナウィルス感染者やその数の動向により、各国で 外出自粛や行動規制、日本においても東京の感染者数が毎日報道され県独自の緊急事態宣言が出される状況も続いています。そのうちインフルエンザのように季節性風邪の一種になるのか、それともこの国をあげての介入が続く状況が数年続くことになるのか。自粛生活、先行きの見えなさ、資金繰りや経済的な生活苦に疲弊し、自暴自棄やメンタルヘルスのバランスを崩すという流れは 容易に理解できます。
その中で、私が強く危惧すること。若い人たちの中での、目標のために努力することやチャレンジすることが難しい環境や社会風潮が前提となってしまわないか。とても簡単にそういった思考回路になってしまうことに強い危機感を抱いています。
COVID-19、当初は私も身体的な症状を危険視し不安に思っていました。そこから数か月経ち、私の怖さは「自粛警察」といった単語に評される社会の目へと緩やかに移行し、社会的動物としてこのCOVID-19へ恐れを抱いていました。そして今、COVID-19が私たちの精神を蝕んでいくことへの危機感が最も気になるに至っています。

個人の努力ではどうにもできないということがもたらす 悲壮感や諦めの感覚が、私個人、パートナー、子供たち、家族親族、友人知人や仕事関係の方々を見えない霧が覆い始めないか。このコロナの最大の怖さは、そこではないかと感じるようになりました。
不可逆的な理由で大会や発表する場を見送らねばならなかった経験や、先の見通しが立てにくい現状がどれほどやる気を削ぐのか。しょうがないや致し方ないと言わざるを得ない状況が続くことが、粘り強く在り続けることをさらに困難にするのではないか。学業、部活動、仕事、社会活動や趣味、そして人間関係に至るまで 前提が変わりそうで 危機感を募らせています。

5日前に発表された記事。9月の全国の自殺者は速報値で1805人に上り、昨年の同じ月と比べて8・6%(143人)増えたことが、12日、厚生労働省と警察庁の集計で分かったと。女性は27・5%増えており、さらに8月をみると、20歳未満の女性(40人)が前年同月(11人)と比べて4倍近くに増えていることも判明したそうです。読売新聞のWEB記事によると、「厚労省は「新型コロナウイルス感染拡大の影響で女性や若者を中心に生活リズムが変化した。不安を独りで抱えこまず、メールやSNS、電話などで相談してほしい」と呼びかけている。自殺者の総数は近年、減少傾向だったが、今年7月は対前年比で増加に転じた。女性は7~9月の3か月連続で600人を超え、7月は15・6%増、8月も40・3%増となっている。」という。データをどう見るかという精査はしていませんが、見えない霧がすぐそこに漂っているような気がしてなりません。つい昨日会話した登山家の方が、「自粛期間中に電車に乗らなくなり、そうするともう行動パターンとして電車に乗って人と飲みに行こうという気がもう起きなくなった」と言っていた。1年の多くを海外で過ごし、私の想像を遥かに超える厳しい場所に60を超えても身を置くバイタリティ溢れる方(エベレスト登山経験も豊富な方)の発言に心底驚きました。

特効薬やワクチンがないというこの状況下では 自分だけでなく周囲の大切な人のためにも ソーシャルディスタンスを保ち マスク着用、不要不急な外出を控えること等は 妥当・有効な行動であると私自身も理解しています。そして、大人はうまく対処できる術も方法も、思春期や幼児期の子どもと比べたら遥かに多くあるはずです。子供が育っていく環境として、彼ら彼女らはどう認識しどういった影響を及ぼしていくのだろうか。仕事においても 大きな投資をしづらくなり、先のイベントや催事を企画立案しづらくなる。我が子に、努力する大切さを説きづらくなる。チャレンジさせていいものかという、変な思考回路にならざるを得なくなる。また、メールやSNSの弊害として挙げられていた リアルコミュニケーション不足。今後はソーシャルディスタンスの影響、さらに事態を不安視させられます。自分も息子たちにどう伝えられるのか、また、自分自身もコロナを理由に思考を停止しがちになっていないか。これは自問自答を繰り返し続けるべき問いであると考えています。